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節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?恵方巻きの始まりは?

毎年お正月が過ぎると、スーパーやコンビニ、デパートなどで恵方巻きのPRを目にします。
今ではすっかりメジャーになった節分の風物詩・恵方巻きの1本丸かじりですが、この風習の由来、誰がいつ始めたの?
毎年変わる恵方って誰がどうやって決まるの?恵方に何があるの?今回は恵方巻きにまつわるお話です。

目次

  1. 恵方巻きって何?恵方はどうやって決まる?
  2. 恵方巻き、誰がいつ始めたの?
  3. 今年の恵方は東北東。恵方巻きを食べて願いを叶えよう。

恵方巻きって何?恵方はどうやって決まる?


恵方巻きは見てのとおり太巻き寿司のことで、節分の時期に恵方巻きと呼ばれて様々なバリエーションが売り出されます。
節分の風習として定着したのはその一風変わった食べ方のルールにありそうです。

  1. 恵方巻きをひとり1本、丸のまま用意する。
  2. 恵方巻きは縁起のいいもの。その縁が切れないように、1本丸かじりがルール。太巻き1本を鬼の金棒に見立て、鬼を追い払うという意味もあるのだとか。中に入れる具はお好みですが、七福神にちなんで7種類入れるのがいいそうです。

  3. 恵方を向いて食べる。
  4. その年の縁起のいい方角、恵方を向いて食べます。恵方を決めるのは陰陽道(おんみょうどう)で、恵方にはその年の歳徳神、いわゆる福の神がいると考えられています。ちなみに恵方は「十干」と呼ばれる陰陽道の考え方から決まりますが、ちょうど西暦の下1桁とリンクしていて、対比を見ればすぐにわかります。

  5. 願いごとをしながら、黙って1本食べきる。
  6. おしゃべりをすると運が逃げてしまうとされ、黙って1本食べきるのがルールです。そのため、食べきりサイズの小さいものや、食べ進めると途中で具が変化する太巻きなども見かけます。家族で黙って恵方巻きを頬張る姿は少し滑稽で、途中で笑ってしまうことも…。

恵方巻き、誰がいつ始めたの?


恵方巻きを食べる風習は、それほど古くはありません。
諸説ありますが、一番古い説でも大正時代。大々的に広まり始めたのは昭和に入ってからで、大阪の寿司屋、海苔問屋が幸せになる言い伝えとして恵方巻きの丸かぶりを宣伝し始めたのがきっかけと言われています。さすがは商人の街大阪、これが大当たりしたというわけです。
コンビニで恵方巻きが販売されたのは1980年に入ってからで、大阪と兵庫のファミリーマートが先陣を切りました。
恵方巻きで盛り上がるのは関西の人だけだと言われてきましたが、今ではすっかり全国区に、恵方巻きブーム、恵方巻き商戦などと言われるまでになりました。

今年の恵方は東北東。恵方巻きを食べて願いを叶えよう。


さて、今年の恵方は東北東です。恵方巻きの種類も年々増え、老舗日本料理店が監修するものも多く販売されています。
また、変わりダネもたくさん!すし飯の代わりにうどんを使った「うどん県巻」(香川県)や、金箔で巻いた超高級プレミアム恵方巻き、もはやお寿司ではありませんが横浜崎陽軒の「シウマイ恵方まん」なども話題になりました。
イベント的に盛り上がって楽しむのもいいですが、恵方巻きのストーリーを知っているとさらに親しみも湧きますね。みなさんの願いが東北東の歳徳神に届きますように…。

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