運動不足？！テレワークで代謝が落ちると起こること＆対策

近年、働き方が大きく変わりました。中でも、新しい働き方としてすっかり定着しつつあるテレワーク。

通勤ストレスから開放され、オンライン会議にも慣れて、これぞニューノーマル時代の働き方だと多くの人が実感している事でしょう。

一方で、自宅にこもって一日中パソコンに向き合っていることで、運動不足になり、心身の不調を引き起こしているというデータもあるのです。

今回は、テレワークによる運動不足について、考えられるリスクやその解消法などを取り上げます。

テレワークは運動不足になりやすい

テレワークが運動不足を引き起こしやすいということは、筑波大学大学院と健康機器メーカー「タニタ」などの調査によって発表されています。

それによると、テレワーク前に1日11,500歩歩いていたのに対し、テレワーク中の歩数はおよそ30％も減少していたことがわかりました。

デスクワークの人は、会社でも割と座ったままだし、変わらないのでは？と思いますよね。

それでも、通勤中や、会社の中でのちょっとした場所移動、ランチタイムなどで、それなりの歩数を歩いていたということです。

運動不足になるとどうなるの？

運動不足が良くないことはわかっていますが、具体的に身体にどんな影響があるのか把握していますか？

体重増加は結果のほんの一部、運動不足は重大な健康トラブルを招くリスクがあるのです。

運動不足による肥満を侮ってはいけません。

肥満の怖さは、骨や関節、内臓への負担を増やし、様々な病気を引き起こす要因になるということです。

糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、免疫機能低下による自律神経の乱れ、そこからくる精神疾患など、あげればきりがありません。

運動した後に気分がすっきりしたり、気持ちがモヤモヤした時に無性に走りたくなったりした経験はありませんか？

運動はメンタルヘルスとも深く関わっています。

そのため、運動不足になると、ストレスが溜まったり不眠症につながることもあるのです。

運動不足解消！まずは歩数を取り戻すことから

テレワークによる運動不足、言われなくても実感していた……という人も多いでしょう。

運動不足の解消、おすすめは、まずは散歩やウォーキングで足りない歩数を取り戻すことから始めることです。

今までより3割ほど減った歩数を取り戻すためには、30分ほどのウォーキングで十分です。

好きな音楽を聴きながら、自宅のまわりの自然を感じながら、パートナーと一緒に、とにかく負担を感じることのない程度にとどめておくことがポイント。

少しの運動でも長く続けることに大きな意味があります。

タイミングは朝の始業前、または夕食後に行うと効果的です。

今まで自転車で行っていたお買い物を歩いて行ってみるとか、エレベーターを階段に変えてみるとか、ちょっとした行動の変化が、健康につながります。

慣れてきたらランニングにチャレンジしてもいいでしょう。

筋トレとストレッチを1日のルーティンに加える

テレワークの合間にできる筋トレやストレッチも効果的です。

長時間座っていることで凝り固まった身体をほぐすために、背中や腰を伸ばしたり、足の曲げ伸ばし、足首や手首を回すといったストレッチは、気分転換にもなり、発想力を高める効果も期待できます。

仕事の区切りがついたら身体を動かすことを習慣にするといいでしょう。

筋トレは、仕事の合間にスクワットをしたり、テレビを見ながら腹筋や骨盤底筋に力を入れるようにしたり、無理なく続けられる自分なりのやり方を見つけてみてください。

例えばドラマのCM中に足上げをするとか、好きな曲に合わせてスクワットをするとか、意外と筋トレはルーティンにしやすいですよ♪

身体を動かすことの効果を実感してきたら、オンラインフィットネスやオンラインヨガに挑戦してみるのもいいでしょう。

テレワークで1日家にいることに慣れてしまうと、ジムに通うのも億劫になりがちですが、オンラインならハードルがぐんと下がります。

今は動画で楽しく身体を動かせるコンテンツがたくさんあるので、お気に入りを探してみてもいいかもしれません。

意外と効果的！立ち仕事とバランスボール椅子

実は、立っているだけで、人はカロリーを消費します。

ですから、立ったまま仕事をするだけでも運動不足の解消になります。

パソコンを使用する場合、立った時に肘が机に対して直角になる高さが理想的です。

低すぎると背筋が曲がってしまい逆効果に。

今は高さが調節できる棚など便利なグッズがあるので、導入を検討してもいいかもしれませんね。

また、椅子をバランスボールに変えるのもアリですよ。

体幹を鍛えるにはぴったり、お尻も痛くならないので癖になるかも！

テレワークで運動不足にならないために

いかがでしたか？

テレワークはこれからどんどん社会に浸透していくでしょう。

働く場所が選べたり、通勤ストレスがなくなったり、テレワークのメリットはたくさんありますが、運動不足による心身の不調が起きやすいことは最も大きなデメリットだと言えます。

それでも、ちょっと意識するだけで、結果は大きく変わります。

新しい働き方と新しい健康習慣はセットです。

まずはできることから、一緒に始めてみませんか？