COLUMN

『子供も大人も心があたたかかくなる』親子で読みたい物語をご紹介!

『Zip&Candy~ロボットたちのクリスマス~(キングコング西野)』

ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス [ 西野亮廣 ]

価格:1,650円
(2020/3/12 10:50時点)
感想(12件)

目次

  1. どんな本???
  2. ロボットたちの優しいコトバ
  3. おわりに

どんな本???

どこでも飛び回れる翼のついた最新ロボットジップと、
研究室のお手伝いで外の世界を知らない旧型ロボットキャンディが主人公。

キャンディをこっそりと外の世界に連れ出すシーンから物語が始まります。
喜ぶキャンディにもっと素敵な世界を見せてあげたい、
そんな思いからジップはキャンディをどんどん外の世界に連れ出します。

二人の思い出が増えていくうちに、キャンディにある異変が訪れます。
メモリーの容量が少なくて、新しい思い出が増えていくうちに、古い記憶が無くなっていくのです。
古い記憶を取り戻す方法はたった一つ。バックアップのデータをダウンロードするしかない。
そうすると古い記憶は戻るけど、新しい記憶、ジップとの楽しかった記憶は消えてしまいます。

ジップが選んだのはキャンディの記憶を取り戻すこと。楽しかった思い出は消えてしまいます。
二人を繋いだのは、キャンディにプレゼントした絵日記帳でした、、、

ロボットたちの優しいコトバ

『ねえ、キャンディ。空からしか見えない景色がたくさんあるんだぜ。君は何も知らないようだから、
ボクがたくさん教えてあげるよ。さぁ、行こう。』『飛ぶよ!』

『コレハナニ?』
『これはね、絵日記帳だよ。人間はね、僕たちのようにデータをまるまるインプット出来ないんだよ。
だから残しておきたい思い出をここに描くんだ』

『いつもありがとう、ジップ。アナタといるとホントウに楽しい』

『ワタシはあなたのコトを知らない。だけどどうやらワタシはあなたのコトがスキみたい。
ワタシは今以上の情報をインプットできないカラダだから、
アシタになればあなたのコトはワスレテいるけど、
このエニッキチョウを開けば、またあなたのコトがスキだとわかる』

『ジップや。生きることは、背負うことだよ。どうにもならないことがこの世の中にはある。
だけど大切なのは、それを受け止めて、その中でキミがどう生きるかだ』

おわりに

実はこの物語は著者の物語で、アルツハイマーのおばあちゃんとの
最後の思い出をもとに描かれています。

すべてのページがモノクロトーンで書かれており、
丁寧なタッチからはロボットなのに暖かさを感じます。

現在、キングコング西野さんのブログでは全文無料公開されており、大人の私たちでも胸が熱くなります。
家族との時間を大切にしたくなる、心温まる物語
詳細はこちら

ライター自己紹介

こんにちは!『the Doors』ライターのfu-min(ふーみん)です!
ブライダル業界ではたらくようになり、素晴らしい感動の瞬間と多く出会いました。
『この瞬間を何とか表現できないか、もっと言葉があれば…』
そう思い飛び込んだのが、本の世界でした。今では年間250冊は読むほどに。
皆さんに素敵な言葉をお届けできるよう、本の世界から言葉を探し続けていきます!

RECOMMEND おすすめコラム