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結婚したら本籍地はどうなる?知っておきたい婚姻手続き

結婚して夫婦になると、婚姻届に夫婦の本籍を記入して提出することになります。
この本籍、どこにするのが正解なの?
今回は意外と知られていない本籍の決め方についてご紹介します。

目次

  1. 本籍地って何?
  2. 新しい本籍をどこにするか
  3. 本籍が決まった後の手続き
    1. 運転免許証
    2. パスポート
    3. 国家資格(本籍地が記載されている資格のみ)
  4. おわりに

本籍地って何?

本籍地とは、戸籍を保管する役所がある場所のこと。住んでいる場所とは関係ありません。
今まであまり意識したことがなかったかもしれませんが、
ほとんどの場合、結婚前は両親の本籍になっているはずです。
実はこの本籍、日本国内であればどこでもよいことになっています。
どこでもいいと言われると困ってしまいますね。

婚姻届には「これまでの本籍」と、「結婚後の本籍」の2ヶ所記入する必要があります。
これまでは親の戸籍に入っていましたが、夫婦で新しく戸籍を作るということです。
自分の本籍地がわからないという方は、親御さんに聞いてみるか、
本籍地記載の住民票を取得すれば確認できます。

新しい本籍をどこにするか

新しい本籍は、夫婦のどちらかの本籍地に合わせるか、
新居など新しい本籍地を作るかのどちらかになります。
今まであまり気にしたことがなかったくらいですから、どこにしてもさほど生活に影響はありません。

本籍が必要な手続きと言えば、例えばパスポートの申請や相続手続など、
あまり多くはありませんし、直接行かなくても郵送請求もできます。
ですから、夫婦のどちらかの本籍地が新しい居住地と離れているからと言っても問題ありません。
結婚して夫の姓を名乗る場合は夫の実家の本籍をそのまま書く夫婦も多いと思います。

新居を本籍にする場合だけ、気をつけたいことがあります。
本籍を変更するには戸籍を移すことになるので住所変更ほど簡単ではありません。
引越しのたびに本籍を移すのはちょっと面倒ですよね。
2人の生活をスタートした場所として記念に書くのもいいと思いますが、本籍はあまり動かさない、
または引越しのたびに本籍変更の手続きをする、どちらかを夫婦で決めておけばいいでしょう。

ちなみに、本籍はどこでもいいことから、2人の思い出の場所にするカップルもいるようです。
テーマパークや出会った場所、同級生なら学校の住所、皇居など…。

親の戸籍と言っても、祖父母やそのまた先代など、
もはや思い入れのない知らない住所だというケースも少なくないことから、
入籍を機に新しい住所をと考えるカップルもいるのです。

どこでもいいとは言え、戸籍を重んじる人もいます。本籍は一緒にしてほしいなど、
親に希望があることもありますので、お互いの親に事前に相談するのが無難でしょう。

本籍が決まった後の手続き

本籍を変更した場合、様々な手続きが発生します。
具体的にどんな手続きが必要になるのかをまとめます。
(必要な手数料などは自治体のホームページなどでご確認ください)
面倒だからと後回しにしてしまうと忘れてしまいがち。
本籍を変更したらなるべく早めに手続きを完了してしまいましょう。

運転免許証

住民票のある都道府県の警察署・運転免許センター・運転免許試験場で
住所変更、本籍地変更を同時に行う。
手続きに必要なもの:運転免許証、住民票、印鑑

パスポート

各都道府県のパスポートセンターで記載事項変更手続き。
手続きに必要なもの:有効なパスポート、戸籍謄(抄)本、パスポート用写真、手数料

国家資格(本籍地が記載されている資格のみ)

手続きに必要なもの:免許証、戸籍謄(抄)本、収入印紙、印鑑、返信用切手

おわりに

夫婦の戸籍を作る手続き、ちょっと面倒に思えますが、
ここからまた家族が広がっていくと思うと改めて責任も感じますね。
パートナーともよく話し合って、2人のスタート地点を決めてくださいね。

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