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産後ママの肌トラブル、原因はホルモンバランスとストレス?産後もキレイでいるためのポイント

生理前に肌が荒れたり、油断してスイーツを食べた後に吹き出物が出たり…。
女性の肌はとても敏感で、ちょっとしたことでトラブルが起こりやすいものです。
そこに来て、妊娠出産という一大イベント!それはもう、お肌もボロボロに…。
今回はそんな産後の肌トラブルについて取り上げます。

自分だけだと悩まないで。ほとんどの産後ママが経験すること、
トラブルの原因をちゃんと知って、できる範囲で対策を。

目次

  1. 妊娠、出産での肌トラブルはどうして起きるの?
  2. 産後のスキンケアのポイントは“時短”と“素材”
  3. 産後の身体を労わる時間も大切に

妊娠、出産での肌トラブルはどうして起きるの?

そもそも、妊娠、出産の時期の肌トラブルってどうして起きるのでしょうか。
大きく影響しているのが、女性ホルモンです。

妊娠初期はプロゲステロンというホルモンがたくさん分泌され、
これがお腹で赤ちゃんを育む役割を果たします。
このプロゲステロンは、皮脂の分泌を促す機能も持ち合わせていて、
それが理由でニキビ、吹き出物ができやすくなります。

妊娠後期に向けて、今度はエストロゲンというホルモンが分泌されます。
赤ちゃんが生まれる準備をし、出産後は母乳の分泌を促す役割があります。
このエストロゲンには色素沈着作用があり、このころはシミができやすくなります。

妊娠中の肌トラブルはこの2つのホルモンによるものが多く、
もちろん、薬でどうにかしようというものでもありません。
清潔に保ったり保湿をしたり、紫外線を浴びすぎないようにするという予防に努めることが大切です。

また、ホルモンバランス以外にも、つわりで食事や水分が不足したり、妊娠性掻痒症という
体全体にかゆみが起こる状態になったりすることで引き起こされる肌トラブルもあります。

妊娠中に悩まされた肌トラブルですが、出産後にはすっかり治るといいのですが、
それがそうもいかないようです。

産後は先ほど触れた2種類のホルモンが急激に変化します。

まず妊娠を持続させる役割のエストロゲンは産後急激に減少します。
このことで、精神状態が不安定になることが少なくありません。
産後うつ、とか、産後に涙もろくなった、という話を聞いたことがありますよね?
心が不安定になると、やはりお肌にも影響が出てしまいます。
古い角質が剥がれ落ちて新しい角質に変わる「ターンオーバー」という機能が
うまく作用しなかったり、眠れなくなったり。

一方のプロゲステロンは母乳の分泌のために増加している状態ですから、
ホルモンのバランスはなかなか元には戻りません。

産後のスキンケアのポイントは“時短”と“素材”

ホルモンバランスの乱れに睡眠不足、慣れない育児へのストレス…。
産後ママのお肌は、精神面からも身体面からもとても不安定な状態にあります。
そんな時期ですが、できる範囲でスキンケアはした方がいいでしょう。
かと言ってじっくり向き合っている時間もありません。ポイントは“時短”と“素材”です。

今まで化粧水、乳液、美容液、目元用、口元用…と、たくさんのコスメを使っていたかもしれませんが、
さすがにそんな時間はとれないかも。
そんな時は、化粧水と乳液だけに絞ったり、オールインワンコスメを選ぶといいでしょう。
少しでもリラックスできるように、香りを重視してみてもいいですね!

また、産後ママのお肌はとてもデリケート。やはり素材にはこだわりたいものです。
オーガニック、無添加、低刺激など、敏感肌用のコスメがオススメ。
素材にこだわるのにはもう一つ理由があります。
それは、生まれたばかりの赤ちゃんが触れるかもしれないこと。
最近では赤ちゃんにも使えるママコスメもありますよ。

産後の身体を労わる時間も大切に

産後のトラブルはお肌だけではありません。
抜け毛や爪がボロボロになったり、腰痛や腱鞘炎など、思いがけないトラブルがあるでしょう。
カルシウムや鉄分など、授乳で失いがちな栄養分はしっかりと補うこと、休める時に身体を休めること、
がんばりすぎずに誰かに頼ること、不安に思ったら専門家や病院に相談することも忘れずに。

ついつい、自分のことは後回しにしがちですが、できる範囲でケアをして、
産後もキレイなママを目指したいですね!

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