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産後のママにはどんな変化が?会陰切開の痛み&よくある不調の原因をチェック

産後のママの体では、子供を育てていくための大きな変化がおこっています。
産後は抜け毛がふえる、肌が荒れる、イライラするなど、
心身ともに「いつもと違うな?」と感じることも多いでしょう。
このような自分の変化に戸惑うママも多いですが、これは誰にでもおこる自然なことなのです。

また、出産で会陰切開をした場合には、その痛みもしばらく残っています。
ではこのような心身の不調は一体いつまで続くのでしょうか?
不調が起こる原因と、いつになれば改善されるのかを調べてみました。

目次

  1. 会陰切開ってなぜするの?痛みはいつまであるの?
  2. 抜け毛・肌荒れなど産後は悩みがいっぱい!その原因は?
  3. イライラすることが増えた…。なぜ?
  4. おわりに

会陰切開ってなぜするの?痛みはいつまであるの?

出産の際には、会陰部分から赤ちゃんの頭がでてきます。
そのため、会陰は赤ちゃんの頭のサイズまで広がることになりますが、
赤ちゃんの頭囲は30cm以上ありますので、この大きさに耐え切れずに切れてしまうことがあります。
これを自然裂傷と呼びますが、自然裂傷は傷が複雑で大きな傷になりやすいといわれています。
そのため、防止策としてあらかじめ会陰切開をするのです。
もちろん全員行うものでもありませんので、必要に応じた処置ということですね。

会陰切開は、出産後2~3日は強く痛みを感じることが多いようです。
お手洗いの際にもしみて痛い、という声もあるため、しばらくはツライかもしれません。
その後1週間くらいでだいぶ痛みがやわらぎ、1ヶ月経過するころには痛みもほとんどなくなってきます。

裂傷部分は出産後すぐに縫合されるため、
「この糸はいつまであるの?抜糸をするの?」と気になる方もいるでしょう。
最近は、体に吸収される糸を使用していることが多いため、
こちらも1ヶ月くらいで自然となくなっていきます。

抜け毛・肌荒れなど産後は悩みがいっぱい!その原因は?

会陰切開跡だけでなく、産後の体にはいろいろな不調が出てきます。
肌が荒れる、髪の毛が減ってパサパサになった、尿漏れする、体型が戻らないなどなど、
見逃せない問題が山積みです。
妊娠・出産を機に、急激に体が変ったという人は少なくありませんが、
この要因は「女性ホルモンの変化」にあります。

妊娠すると、ママの体では胎盤を作ったり子宮内膜を形成したりするために
「エストロゲン」や「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンが分泌されます。
そして、出産をするとこの「エストロゲン」「プロゲステロン」は急激に減り、
その代わりに「オキシトシン」や「プロラクチン」が増えてきます。

「オキシトシン」は赤ちゃんへの愛情を深める役割があり、「プロラクチン」は母乳の分泌を
うながすものなので、ママの体が子供を育てる仕様に変わっている、と考えられますね。

このような女性ホルモンの変化よって、さまざまな不調が出てしまうのです。

イライラすることが増えた…。なぜ?

育児をしていると、ささいなことでイライラすることが増えてきます。
前はこんなにイライラしなかったのにどうして?と思うことも多いでしょう。
この理由のひとつには、先ほど紹介した「ホルモン」の関係があります。
産前産後でホルモンバランスが崩れることで、自律神経にも影響が及び、
その結果イライラしやすくなってしまうのです。

また新生児育児はとくに、睡眠時間が確保できず寝不足になる場合がほとんどです。
睡眠不足が続き、疲労がたまってくると、人間は正常な判断ができなくなってしまいます。
この状態が深刻化すると「うつ状態」になってしまうこともあるため、
危ないな…と感じたら、息抜きをしてみたり、誰かに赤ちゃんをお願いしたりできる状態であれば、
少しでも睡眠時間を確保するようしてみてくださいね。

おわりに

育児をはじめると、どうしても周囲との関わりが減り、孤独になってしまうことも多いでしょう。
悩みを共有したり相談したりすることも少なくなるため、
「自分だけ?」と不安になる人もいるはずです。
でも、産後のママはみんなおなじです!
仲間はたくさんいると思って、産後の大変な時期を乗り越えていきましょう!

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