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いつがベスト?子供の卒乳タイミングと進め方

授乳中の愛おしい時間は、我が子を頑張って産んだ母親だけの特権ですね。
けれども、お子様の成長が進み、ママの復職や1歳の誕生日などが近づくと、
頭によぎるのが「卒乳」のタイミング。

はじめての育児ですと、「いつまで授乳していいの?」「どうやめればいい?」と、
授乳に関する悩みはつきものです。

今回はいつか必ずくる、卒乳事情についてまとめました!

目次

  1. 「卒乳」とは?「断乳」との違い
  2. そもそも卒乳は必要なの?
  3. 卒乳のタイミング
    1. 離乳食完了ごろ
    2. 食べる量が増えて卒乳
    3. ママのタイミング
  4. 卒乳の進め方
    1. 卒乳する日を決め、あらかじめ伝えよう
    2. 少しずつ授乳回数を減らそう
  5. おわりに

「卒乳」とは?「断乳」との違い

「卒乳」と似た言葉で、「断乳」という言葉もあります。
「断乳」とは、ママの服薬の必要などの理由で、急に母乳育児をやめることをさします。
子供としては突然、大好きだった母乳をもらえなくなるため、たくさん泣きじゃくることも。

またママの方は、まだ母乳分泌量も多い状態で母乳育児を終えることになるので、
乳腺炎のリスクもあり、しばらくは乳房のケアが必要となります。

一方「卒乳」では、授乳終了日に向けて無理なく母乳から離れていくように調整していきます。
ママは授乳回数を減らしながら乳房の張りを弱めていき、母乳分泌量を減らします。
子供には遊びや食事の楽しさで、徐々におっぱいから離れる準備を進めましょう。
外遊びが楽しくなると運動量と食事の量が増すため、
比較的無理なく母乳育児を終えることができます。

そもそも卒乳は必要なの?

いつか必ず訪れる卒乳はお子様の成長の証ですが、
いつまでに卒乳しなければならないというものではありません。
おっぱいが大好きだった子でも、ある程度成長すると、自然に離れていくものです。
また授乳にはママとのスキンシップの役割もあるため、発育に問題がなければ、
無理に卒乳する必要はないと言われています。

とはいえ授乳期間が長くなると、体に負担がかかったり、薬の服用ができなかったりします。
また職場復帰のために、卒乳を検討する人も多いようです。
最近は無理に母乳をやめさせる必要はないという考えが主流になっており、
母子手帳からも「断乳」という言葉が消えました。
またWHO(世界保健機関)では、2歳までは母乳を与えることを推奨しています。

卒乳のタイミング

では実際、どのタイミングで卒乳する人が多いのでしょうか。
お子様が母乳以外で十分に栄養が取れる準備ができているかが判断基準となり、
卒乳時期には個人差があるため、おおよその目安として参考にしてください。

離乳食完了ごろ

離乳食が完了する、1歳から1歳半くらいにあわせて卒乳するパターンです。
幼児食や大人と同じ食事へと移行していく時期に合わせて卒乳すると、
スムーズに切り替えができるようです。
食べることが好きなお子様であれば、ママも拍子抜けしてしまうほどあっさりと卒乳してくれるかも!

食べる量が増えて卒乳

卒乳は3食きちんと食事がとれて、順調に体重が増えていることが前提です。
お子様の発育状況を見て、母乳やミルクを必要としなくなったころが
卒乳のタイミングと言えるでしょう。
母乳やミルクから多く栄養を取り入れてる段階ならば、
まずはごはんをしっかり食べれるようにしていきましょう!

ママのタイミング

復職予定のママは、復帰の時期に合わせて卒乳を進めるケースも多いです。
仕事をしながら授乳を続けることもできますが、日中は仕事の合間に搾乳をしたり、
夜中の授乳が続いていたらなかなか眠れなかったり、
授乳と仕事の両立はなかなか時間的・体力的にもハードです。

また次の妊娠を考え始めたときに卒乳を考えるケースもあります。
一般的に授乳中はホルモンの働きにより排卵が抑制されるため、授乳中は妊娠しにくいからです。

卒乳の進め方

実際に卒乳を進めるための、ポイントをご紹介します。

卒乳する日を決め、あらかじめ伝えよう

大切なものからいきなり卒業と言われたら大人だって戸惑うように、
お子様にも心の準備は必要です。
卒乳時期を決めたら、1カ月ほど前からおっぱいから離れることを伝えましょう。
小さなお子様はまだ日にちの感覚がないため、「あと○回寝たらバイバイだよ」など、
カレンダーを見せたりしながら伝えてあげましょう。

少しずつ授乳回数を減らそう

卒乳の日に向けて、少しずつ授乳回数を減らしていくと、比較的スムーズに卒乳ができます。
ごはんや遊びなどで気をそらしやすい日中の授乳から減らしはじめるのがおすすめです。

夜間や寝かしつけに授乳している場合は、おっぱいを欲しがって泣くことも。
声量も大きくなっている頃なので、我が子との根比べになることもしばしばです。
最初の何日かは大変でも、次第に慣れていきますので、根気よく頑張りましょう!

おわりに

焦ることのない卒乳ですが、できる限り、ママにとってもお子様にとっても、
ベストなタイミングを見つけたいですね。
いざ卒乳してみると「ママの方が寂しい!」なんて声も多いので、
今しかできないスキンシップの時間を大切にしてあげてください♪

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