COLUMN

ウェディングスタッフが見た  心が震えたウェディングエピソード4「想い出の曲」

明るくて、笑顔が素敵な新郎様・新婦様。
新婦様は3年前にお父様を亡くされており、
家族席には新婦様にそっくりな笑顔で笑う、お父様の写真が飾られていました。

「とても、優しそうなお父様ですね」
サービススタッフはお母様に話しかけました。

すると、お母様は嬉しそうに、
「私ね、今でもお父さんのことが大好きなの。
この前出かけた時、お父さんの好きだった曲が街に流れてて、
なんだかあの人が近くにいるように感じたのよ」
と、教えてくださいました。

その時、サービススタッフは、今日のパーティBGMの中に
1曲だけ親御様世代の曲があったことを思い出しました。
実はその曲が、お母様にとって大切な曲。
今でもお父様と繫がりを感じられる曲だったのです。

『お父さんを近くに感じながら、家族でまた写真を撮ってもらいたい』
サービススタッフはそんな思いで、チームに曲を流すタイミングを提案しました。
新郎様・新婦様が、各テーブルにご挨拶に伺い、写真を撮る演出。
フォトラウンドのタイミングです。
その中でも、お母様のテーブルに来たタイミングでの曲の再生を提案しました。

やがて、フォトラウンドがスタートし、お母様のテーブルに到着。
新郎様・新婦様と、お母様が楽しそうに会話をする中、
お父様との思い出の曲が流れ始めます。

「あ、、、」
すぐにお母様はお気づき、
愛おしむように、かみしめるように耳をかたむけていました。
そして写真を大切そうにぎゅっと抱きしめると、ほほえみ、涙を流されました。

新婦様とお母様を包み込む、思い出の曲。
まるでお父様も一緒にいるような空間となり、
カメラマンはそんな家族の写真を1枚、カメラに収めました。

お帰りの際、お母様がスタッフにこんな素敵な言葉を送ってくださいました。
「今日は、ほんとにありがとね。久しぶりに家族そろって写真を撮ることができました」
「あの人を感じることができてとっても嬉しかった」と、笑顔でお帰りになられました。

『目の前のお客様のために、今、この瞬間に何が出来るのか』
スタッフはそんなことを考えながら、今日も結婚式に向き合っています。

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