COLUMN

ファインダー越しの私の世界。その儚げな美しさに『撮りたい』想いが溢れ出す物語

目次

  1. 『ぼくときみの半径にだけ届く魔法(七月隆文)』
  2. どんな物語?
  3. #ファインダー越しの私の世界
  4. おわりに

『ぼくときみの半径にだけ届く魔法(七月隆文)』

 

ぼくときみの半径にだけ届く魔法 (幻冬舎文庫) [ 七月 隆文 ]

価格:781円
(2020/6/25 21:34時点)
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どんな物語?

若きカメラマンと病気を抱えた少女の、運命の物語。
ある日、窓辺に立つ美しい少女を偶然撮影したカメラマン。
彼女は実は、外出することがままならないほどの難病を抱えており、そんな彼女に対して、
『外に出られない君のために、僕が美しい景色を撮ってくる』という約束を交わします。

様々な景色を撮っては届け、撮っては届ける。
景色を撮影するときの心境や、ファインダー越しの描写が、
とても美しく、鮮明に描かれています。

結婚式当日に写真を撮られるご新婦様や、カメラマンに読んでほしい物語です!

#ファインダー越しの私の世界

その、ひとにできるだけ
笑みをみせようとがんばる口の端の窪みが
とても美しいと、ぼくは思う


ぼくは、
彼女のためにたくさん写真をとった

魔法のかかった綺麗なものを、
やさしい世界を、
彼女の心に柔らかく響く 光る景色を。


修正や切り取りの当たらない本物の絶景は、
体の奥から揺さぶってくる
それは写真では伝えることができない
生の体験の部分だ


瞬く空の下、星に願い、誓うように。
彼女の手を握りしめ、軽く引いて、
向かい合わせになる

ぼくを見つめる二つの瞳が
夜の海に落ちた星のように揺らぎ、瞬いている

満ちた月のように微笑んだ。
その綺麗な引力に寄せられていく自然さで、
ぼくは彼女にキスをした

おわりに

結婚式には、たくさんのありがとうや笑顔にあふれていて、すべてが輝いています。
そして、その二度と戻らない瞬間をファインダーに収めてくれるカメラマン。
ただ起こった事を撮影するのではなく、事前情報や進行から予想して
BESTな瞬間を未来にのこしてくれます。
ぜひ、あなただけの1枚をのこして下さいね!

ライター自己紹介

こんにちは!『the Doors』ライターのfu-min(ふーみん)です!
ブライダル業界ではたらくようになり、素晴らしい感動の瞬間と多く出会いました。
『この瞬間を何とか表現できないか、もっと言葉があれば…』
そう思い飛び込んだのが、本の世界でした。今では年間250冊は読むほどに。
皆さんに素敵な言葉をお届けできるよう、本の世界から言葉を探し続けていきます!

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