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パパもママも思わずほっこり。笑えて役立つ育児エッセイ7選

今育児エッセイが人気です。
子育てが思うようにいかずに悩んだり、心に余裕がなくなったと感じたとき、
同じ親の目線で書かれたリアルなエッセイでほどよく肩の力が抜ける、ちょっと自信がつく、
読んだあと気分がすっきりする…育児エッセイにはそんなパワーがあるのです。

今回はそんな育児エッセイの中から選りすぐりの作品をご紹介します。
子どもがいない人も楽しめるものばかり。育児の予習にもきっと役に立つはずです♪

目次

  1. 爆笑エッセイでパワーをもらおう
    1. 『ママはテンパリスト』/東村アキコ・愛蔵版コミックス
    2. 『おにぎり通信~ダメママ日記~』/二ノ宮知子・愛蔵版コミックス
    3. 『毎日かあさん』/西原理恵子・毎日新聞社
    4. 『まんが親』/吉田戦車・小学館
  2. 苦しいのは自分だけじゃない。悩みに寄り添う育児エッセイ
    1. 『母親やめてもいいですか』/山口かこ・かもがわ出版
    2. 『きみは赤ちゃん』/川上未映子・文春文庫
  3. 育児エッセイから社会問題を考える
    1. 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』/ブレイディみかこ・新潮社
  4. おわりに

爆笑エッセイでパワーをもらおう

『ママはテンパリスト』/東村アキコ・愛蔵版コミックス

ママはテンパリスト 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)

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「海月姫」「東京タラレバ娘」の作者、東村アキコさんのリアルな子育てエッセイ。
愛息ごっちゃんとのバタバタの日常に、あるあるが止まらない!
こんなにテンパっていいんだと変な自信が生まれてきます。
ごっちゃんがパワフルでコミカルで優しくて、
そしてアキコさんの壊れっぷりも読んでいて爽快、腹筋も崩壊……。
子育てに悩んでいる人に、ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。

『おにぎり通信~ダメママ日記~』/二ノ宮知子・愛蔵版コミックス

おにぎり通信~ダメママ日記~ 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)

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のだめカンタービレの作者、二ノ宮知子さんの“片手間”な育児が綴られたエッセイ。
二ノ宮家では育児は主に夫の仕事。作者はたまに参加するくらいで、基本的には毎日漫画を描き、
締め切りに追われ、お酒を飲む。働く母親と主夫の父親、アップテンポな展開に乗っていると
「こんな家族のかたちもいいじゃないか!」とスンと腹に落ちてしまいました……。

『毎日かあさん』/西原理恵子・毎日新聞社

お徳用 毎日かあさん 1 2巻

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毎日新聞で14年以上に渡って連載されていた4コマ漫画がコミック化、
そして小泉今日子さん主演で実写映画にもなりました(ちなみに夫役は元夫の永瀬正敏さん)。

子育てに奮闘するというよりは、日常にあるちょっとした事件や出来事が描かれていて、
笑いあり涙ありで自然と西原家に引き込まれてしまいます。
子どもは手をかけてもかけなくても勝手に育つもの。
毒があると評される作者ですが、こんな考え方に救われる人も多いはず。

『まんが親』/吉田戦車・小学館

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「伝染るんです」作者の吉田戦車さんによる父親目線の育児エッセイ。
妻は同じくギャグ漫画家の伊藤理佐さん。「先生」と呼び合う夫婦の掛け合いや、
思い通りにいかない子育てにイラついたりぼやいたりするところ、
そしてシュールなイラストにじわじわ笑えてきます。

伊藤理佐さんの「おかあさんの扉」と読み合わせると父親と母親の感じ方の差が明らかで
さらに楽しめます。ぜひ男性に読んでもらいたい一冊。

苦しいのは自分だけじゃない。悩みに寄り添う育児エッセイ

『母親やめてもいいですか』/山口かこ・かもがわ出版

母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて… (文春文庫)

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幼い時に父を亡くした作者の夢は「家族をつくること」。
結婚して不妊治療と流産を乗り越えて、やっと授かった娘に「たから」と名前をつけました。
そんなたからが広汎性発達障害だとわかってから、悩み、将来を悲観し、気づけばうつ状態に。
自暴自棄な現実逃避を繰り返した結果、夫から離婚届を突きつけられます。
子どもの障害を受け入れられない親の姿、それでも子どもが愛おしくてたまらない親の姿。
両方が切ないくらいに伝わり泣けてしまいます。あとがきまで涙腺の大崩壊を覚悟して。

『きみは赤ちゃん』/川上未映子・文春文庫

きみは赤ちゃん (文春文庫)

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35歳で初めての出産を経験した作者。妊娠中はマタニティーブルーに、
壮絶な苦しみに悶えながら出産したあとに待っていたのは産後クライシス。
その後は仕事と育児の両立に悩み、出産、育児はどうしてこんなにも辛く苦しいのか…。
出産や育児は誰にとっても大変で辛いこともたくさんあります。
余裕がなくなるときだってあるし、夫にあたってしまうときもある。
そんなモヤモヤを共有することで救われます。
これから子どもを持ちたいと思っている人や今まさに子育て中の人、子育てがひと段落した人も。
ぜひ男性にもオススメしたい一冊です。

育児エッセイから社会問題を考える

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』/ブレイディみかこ・新潮社

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

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イギリスに住む作者の息子が、格差社会や人種差別、ジェンダーなど
社会問題と向き合いながら生きる姿を、母親・日本人の目線で綴られています。
息子は名門小学校から元底辺中学校に進学したことでいろいろな問題に直面し、
傷つきながらも勇敢に生きて行く。
彼のたくましく生きる姿とそれを支える家族のフォローに感動させられます。
子どもたちがこれから生きて行く時代について学び、考えるきっかけに。

おわりに

いかがでしたか?育児のノウハウ本と違い、育児エッセイは子どもの描写も親の心理もリアル。
毎日イライラの連続で思うようにいかない子育てを、笑ったり泣いたり怒ったりしながら続けていく
作者の姿に共感が集まっているんですね。
毎日子育てをがんばっている人、これから子育てをするかもしれない人もぜひ手に取ってみてください。

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